2月に国内の旅館やホテルへ泊まった外国人旅行者は前年同月比40.4%減の延べ492万人だったことが31日、観光庁の速報値で分かった。新型コロナ感染症の拡大で訪日客数が落ち込み、減少率は東日本大震災が影響した2011年6月(44.6%)以来の大きさだった。3月以降は各国が出入国制限を強化しており、宿泊業界は一層の苦境に立たされている。
観光庁によると、減少率は韓国(78.3%)、中国(72.1%)、香港(31.5%)など東アジアの落ち込みが目立った。
一方、日本人客は5.2%増の延べ3320万人。外国人と合わせた全体は4.3%減の延べ3812万人だった。
東京・浅草を訪れたマスク姿の外国人旅行者=31日午後
2月は40%で済んだけど、3月は70〜80%くらいの落ち込みがありそう