ヒューマノイドロボットに必要な概念としての仮説

まず、人は生きる為に必要な行動を連続して行なっていくうちに自分の生き方を見つけて自立していくのだと考える。ほとんどの人は自立できずに誰かを過剰に頼ってしまい、自ら行動を起こせず承認欲求という稚拙な感情にのまれてしまう。ヒューマノイドロボットに求める事は、そんなどうしようもない人がエンターテイメントにふけっている間にも完全自動で人類や地球にとって有益な価値を生み出すようになってもらう事だ。生成AIによる文章でのやり取りは可能になったが、いまだにロボットが畑を耕し家事をこなしていない。それは全ての動作をAIに判断させているからだと考えている。それでは時間もかかるし処理が膨大になってしまう。そうではなく、体という人に似た骨格や感触を持つハードウェアの性能や限界を認識した上で、視覚情報から得た現実的な仮想空間でシュミレーションをしてリアルタイム学習する機能が必要だという仮説を立てた。そうすると、何度か作業を繰り返す内に成功確立を上げる事ができる。それでも膨大な情報を処理する事には変わりないので全ての専門家になるのは難しいと思うが、自給自足を目的とすれば、AIの知識により次に行う工程を理解して自動で行動するようになる。さらに、ヒューマノイドロボットに人への愛情を認識させると、自発的に状況を理解して人類にとって有益な行動に移るものだと考える。畑にいる害虫は殺しても構わないが、迷い込んだ犬は優しく追い払うなどの細かな判断は今まで人が残したテキスト情報で判別できると思う。それにしても、現実と変わりない仮想空間を作るには分子レベルで情報処理しなくてはいけないので量子コンピュータ技術の向上が必要不可欠だ。むしろ、量子コンピュータの性能が上がればスターウォーズのようなヒューマノイドロボットが生まれるのも時間の問題だろう。