バリ島の伝統的な民族音楽ケチャダンスは大迫力

こんにちは谷智栄(たに ともひろ)です。
何度もバリ島に行っているのに、民族音楽のケチャで演出される”ケチャダンス”を1度も見た事がなかったので行ってみる事にしました。
ケチャダンスとは1930年にバリの宗教儀礼サンヒャンと、インドの古代叙事詩ラーマヤナを合体させた舞踊劇です。
サンヒャンは黒魔術や伝染病の流行から村を守るために様々な霊媒を使って神のお告げを聞くための儀式。
ラーマヤナは、王子ラーマと彼の妻シータ、そして忠実な弟ラクシュマナの冒険物語の事です。
シータが悪魔ラーヴァナによって誘拐された後、ラーマとラクシュマナは、猿の王ハヌマーンを含む多くの仲間たちと協力してシータを救出しようとします。
バリ島ではケチャダンスが数ヶ所で開催されていますが、特に人気があるのはウルワツ寺院。
今回はそのウルワツ寺院に行く事にしました。
ウルワツはクタから車で50分ほどの場所に位置する所で、寺院は海沿いに建築されています。
駐車場につくといきなり猿。

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そこらじゅうに猿がいます。
入り口を発見したので電子チケットをチェックしてもらうと、スタッフから布を手渡されました。
その布は”サラン”と言ってインドネシアの伝統儀礼を行う際に、腰に巻く正装です。
それを身につけるだけで心のスイッチが入り、神秘的な気持ちになります。
寺院の中は緑に溢れており、もちろん猿がたくさんいます。
カップルが多く、崖上から海辺を撮影している人で溢れていました。
さらに奥へ行くとものすごく混雑しており、開始10分前なのにかなり後ろの列に並ぶ事になりました。
19:00スタートでしたが18:55になると急に列が進み出して、みるみるうちに会場に人が収まってしまいしました。

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下から3段目に座りましたが、この辺がベストポジションです。
少し待っていると「チャッチャッチャ、ケチャチャチャチャチャ、ケチャチャチャチャチャ」という声と共に大勢の男性が入場してきました。

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真ん中の火に向かって何やらお祈りをしているようだったので、これがきっと黒魔術や伝染病の流行から村を守るための儀式です。

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ここからがラーマヤナ物語のはじまり。
この中の1人が王子の妻シータで、この後すぐに連れ去られていきました。

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王子の仲間である猿が門をよじ登って派手に登場。

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たまたま猿が目の前まできて、前列の人がつけていたサングラスを奪うパフォーマンスを見せてくれました。

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このモジャモジャは観客を巻き込んで盛り上がっていますが、実は悪魔ラーヴァナです。笑
この後、猿を捕らえて火炙りにします。

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藁のような物に火をつけていますが、この距離でも結構な熱風がきます。
猿はもっと熱いでしょうね。
絶体絶命の中、猿は火を飛び越えて、火のついた藁を蹴り飛ばしていきます。

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蹴った火の玉が観客席に突っ込んでいましたが、周りのスタッフがあわてて消していました。笑
そして、悪魔ラーヴァナは敗れ、シータ救出に成功しました。
舞台を見た事がある人は多いと思いますが、ケチャダンスの迫力はなかなかです。
チケット代も1000円くらいなので、バリ島に来た方はぜひウルワツ寺院まで見に行ってみてください。
間違っても、1番下の段には座らない方が身のためです。笑